「小浦」バス停を出発したら玉之浦大橋を渡り島山島へ。8時46分、終点「向小浦(むこうこうら)」到着です。
五島列島の大小150余りある島の中で10番目に大きいとされる島山島ですが、ほとんど開拓されておらず、向小浦にしか集落はありません。
目の前の対岸には小浦集落が見えていますが、平成6年に橋がかかるまでは船でしか渡れませんでした。
人口は最新の情報で17名ですが、人口より遥かに多い700頭もの野生の九州鹿が生息していると言われています。バス停から歩いていける向小浦園地では、運がよければ鹿の姿を見ることができるかもしれません。
バスは15分ほど停車するので、一旦降りて海辺で一休み。漁船の並ぶ静かな漁港にはトンビの声だけが響き、透明度の高い海水に鮮明に見える、ゆらゆらと泳ぐ魚。朝の澄んだ空気と心地よい潮風に、心も体も癒されます。
【取材・執筆】fumoto
【掲載先】五島の島たび