五島列島を満喫するフリーマガジン「fullyGOTO」と地元在住のライターチーム「fumoto」が取材した記事を発信する、情報サイト

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ねこたまshop&cafe

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栄林寺を出て、民家の並ぶ道を戸岐方向へ少し進むと、突如可愛いカフェが現れます。

群馬県からIターンされたご夫婦が営む「ねこたまshop&cafe」。
島では数少ない、オーガニック商品を取り扱うお店です。

ジャズの流れる店内では、店主の泰子さんが作る体に優しい材料を使ったお菓子やドリンク、天然酵母のパンや野菜たっぷりの軽食が頂け、晴れた日には外のデッキで、水面を見ながらゆっくりくつろぐ事もできます。

また店内には島の農家さんから卸した無農薬野菜や、島では手に入りにくいオーガニック食品、環境に優しい生活用品なども置いていて、それを目当てに来店する常連さんも多いそう。

自らも無農薬野菜を栽培し、島外へお野菜ボックスの発送もしています。またピアノの先生という別の顔を持つ泰子さんのもとには、年代問わず島の音楽好きが集い、時に楽器演奏が始まる事もあるそう。地域に愛される音楽とオーガニックのお店、ねこたまshop&cafe。ぜひ行ってみて下さい。

住所:〒853-0053 長崎県五島市奥浦町1560
TEL: 0959-73-0730
営業日:日、月、火曜日
営業時間:10:30~17:30まで
HP:https://www.nekotamashop.com

 

 

 

【取材・執筆】fumoto
【掲載先】五島の島たび

戸岐大橋

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ねこたまshop&cafeから県道162号線に出たら、戸岐方面へ。見えてくる真っ赤なアーチ型の戸岐大橋。奥浦と戸岐・宮原地区を結ぶこの橋は昭和54年に架けられました。


それまで、渡海船で戸岐湾を渡るか、陸路の場合は岐宿地区を経由しなければなりませんでしたが、この橋が架かり、島内の交通の便は格段に向上し、暮らしが豊かになりました。晴れた日は空の青さと赤い橋のコントラストがとっても綺麗!

眼下に広がる戸岐湾の絶景にも息を飲みます。

また、橋の右側正面に見える久賀島には、洋館のような浜脇教会堂がこちらを向いて建っていて、思わず手を合わせたくなります。映画『くちびるに歌を』でも登場したスポットでもあり、五島の観光名所の一つにもなっているこの橋。

時間があれば、戸岐集落まで足を伸ばし、真っ赤な橋の裏側を下から見上げてみるのもおすすめです。

住所:長崎県五島市戸岐町
アクセス:福江港から車で15分

 

 

 

【取材・執筆】fumoto
【掲載先】五島の島たび

宮原展望所

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戸岐大橋を渡ったら三叉路を右に進むと宮原地区に入ります。黄色い看板を見つけたら右折、坂道を上っていくと左手は山の緑が続き、右手に大海原が見えてきます。

途中立ち止まり海を覗き込めば、打ち寄せる荒波に侵食されたゴツゴツした岩の層がクッキリと見え、その勇敢な姿は自然の偉大さを感じさせてくれます。


頂上に着くと目の前に広がる群青色の大海原。思わず深呼吸したくなる開放感です。東屋はなく、木製のベンチがポツンと置いてあるだけですが、視界を遮ることなく広い海と島々を眺めることができます。ベンチに座り、波の音や鳥のさえずりを聞いていると、心地良い海風がふんわりと肌を包み、時の流れを止めてくれそう。

ここからも、向かいの久賀島にはちいさな浜脇教会堂が見えますよ。

行き止まりまで進むと、半泊集落の小さな港とコバルトブルーの海が見えるので、行く前に見ておくのもおすすめです。

住所:長崎県五島市戸岐町
アクセス:福江港より車で20分

 

 

 

【取材・執筆】fumoto
【掲載先】五島の島たび

宮原教会堂

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宮原展望所から来た道を下り、右に入るとすぐに宮原公民館前と書いてあるバス停が見えてきます。

右手には宮原公民館と大きな文字で書いてある建物があり、その左奥にひっそりとたたずむ宮原教会堂。

民家風ですが、屋根には立派な十字架が掲げられています。宮原は大村藩から移住したキリシタンが潜伏した集落の一つで、復活後は1885年にペルー神父が巡回しミサを捧げ、当時の総代など十数人が洗礼を受けたと伝えられています。現在の教会堂は昭和45年に信徒たちが資金を出しあって改築され、今も大切に守られています。

周辺は掃除が行き届き、入口を流れる小川には、小さな川魚がたくさん泳いでいて、豊かな自然を感じることができます。中に入ると清潔感のある聖堂には生花が飾られ、優しい笑みを浮かべたマリア像が歓迎してくれているよう。小さいけれど、どこか温かさを感じる素敵な教会堂ですよ。

住所:〒853-0054 長崎県五島市戸岐町773-2
アクセス:福江港より車で20分

 

 

 

【取材・執筆】fumoto
【掲載先】五島の島たび

半泊ビーチ

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宮原教会堂を後にし、まっすぐ進むと半泊へと続く山道の手前に小さな誘導看板があります。細い山道を10分程行くと、眼下に海が見えて来ます。
あとは道なりに下って行くと半泊集落に到着。
目の前にあるこんもりとした小さな島がトレードマークの半泊ビーチは、砂浜ではなく玉砂利の小さな海岸で、波に洗われたつるんとした丸い石が特徴。
耳を澄ますと波の満ち引きに合わせ石が擦れ、まるで歌っているかのよう。手前から眺めると海の色のグラデーションにも息を飲みます。海と山と空だけの生活音の無い空間に身を置くと、心まで洗われた気分になります。

波打ち際で遊べるだけでなく、山裾の岩場で磯遊びや、海岸線の先の防波堤で魚釣りもでき、一日いても十分楽しめます。コンパクトなビーチなので、小さなお子様連れでも目が行き届き、安全で楽しい海遊びができますよ。

住所:〒853-0054 長崎県五島市戸岐町半泊1223
アクセス:福江港から車で30分

 

 

【取材・執筆】fumoto
【掲載先】五島の島たび

栄林寺

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浦頭教会を後にし、県道162号線を少し行くと右手に奥浦湾が見えてきます。
その少し手前の十字路を左折。
奥浦小学校、奥浦中学校を眺めながら道なりに進むと、右手に白塗りの外壁に立派な瓦をのせたお寺「栄林寺」があります。
目を引くのは立派な外観だけでなく、真っ赤なニット帽を被った敷地内いっぱいの小さなお地蔵様。いつまでも見てたい、思わず頭を撫でてしまいたくなる可愛い光景です。
裏手の階段を下ると広い庭が続き、一角は地域の方のゲートボール場になっているようです。
入口付近の案内板によると、現在お寺であるこの場所は、実は五島にキリスト教を広めたイエズス会宣教師アルメイダが滞在し、布教に努めた場所だったというから驚きです!

弾圧期が長かったためか、詳細は不明でその痕跡は何も残されていないそうですが、巡察使たちが残した「日本西教史」からそう読み解けるようです。また五島八十八カ所49番札所でもあるため、島外から多くの参拝者も訪れます。

住所:〒853-0053 長崎県五島市奥浦町1516
電話: 0959-73-0613

 

 

【取材・執筆】fumoto
【掲載先】五島の島たび

半泊教会堂

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ビーチから後ろに目をやると、赤茶色の木造の壁に瓦葺の屋根という民家風の半泊教会堂があります。
屋根には白い十字架が乗っており、これがないと教会とは気付かないような外観ですが、教会内は明るい白と水色の配色でホッとする可愛らしさ。内部は三廊式になっており、しっかりとした教会堂の様式です。
ここ半泊集落にも江戸末期、大村藩から数家族の潜伏キリシタンがやってきましたが、全員が住み着くには狭すぎたため、半数だけがここにとどまったことから「半泊」と呼ばれるようになったとか。
アイルランドからの寄付と信徒の労働奉仕により、鉄川与助の施工で3年をかけ1922(大正11)年に完成しました。

正面には教会を台風の被害から守るため、信徒達が半泊海岸の石を集めて築いたという立派な石垣があります。ミサは月に1回、浦頭教会の神父様の巡回により行われています。

住所:〒853-0054 長崎県五島市戸岐町半泊1223
アクセス:福江港から車で30分
ミサ:月末の日曜日 13時

 

 

【取材・執筆】fumoto
【掲載先】五島の島たび

直売所 salty sugar

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半泊教会堂のすぐ先に手作りの可愛い看板があり、細い坂道を少し上がると、佐藤さんご夫婦が営む「cottage.smoky 」「さとうのしお窯」そして最近オープンした「直売所 salty sugar」があります。

半泊教会堂と、半泊ビーチを見下ろす位置にあり、その美しい景色にしばし見とれてしまうほど。

一日一組限定のコテージにはキッチン設備が整っていて島の食材を好きに調理でき、今では珍しい薪で沸かす五右衛門風呂もあるので、リアルな田舎暮らしが体験できます。

ご主人が作る塩は、半泊湾の満潮時の海水から作られていて、天日干しで仕上げたミネラル分豊富なシンプルなものと、イカ墨入りの黒塩の2種類。50g入りのパックもあるので、お土産に最適ですよ。予約をすれば塩作り体験もできます。

直売所では、塩のほかに、地域で採れた農・海産物も販売していて、ドリンクや軽いスナック等も提供しているので、天気のいい日は外のウッドデッキで、半泊の風を感じながらゆっくり寛ぐこともできます。

住所:〒853-0054 長崎県五島市戸岐町半泊1224番地
電話/fax:0959-73-0383
e-mail:satonoshio1224@icloud.com
HP:https//www.satonoshio.com
アクセス:福江港から車で30分 

 

 

【取材・執筆】fumoto
【掲載先】五島の島たび

田尾フラット

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富江町田尾地区にある「田尾フラット」は、廃校となった田尾小学校の校舎を改装して作られたレストランです。校舎の懐かしさを残しつつも洗練された清潔感のある店内から外を眺めると、視界に入ってくるのは畑、山、という緑一色の大自然。

そんな大自然に囲まれながら、五島の食材を活かした料理を味わうことができるので、五感で五島の自然を楽しむ事ができます。


「田尾フラット」の名前の由来は「フラッと立ち寄って欲しい」という想いが込められています。たくさんの方に気軽に立ち寄っていただき、その場で新しい交流が生まれるのが魅力の一つでもありますので、ぜひお昼の食事時にはフラッと立ち寄ってみてください。

田尾フラット
長崎県五島市富江町田尾1233
0959-86-3545

 

【取材・執筆】fumoto
【掲載先】五島の島たび

勘次ヶ城跡

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「勘次ヶ城跡」は富江半島の山崎海岸にあります。石塁の名匠と呼ばれる大工の勘次がカッパと共に1人で作ったとの逸話も。

この「勘次ヶ城跡」を築いた際に用いた石は、日本古来の築城に使用していた大石ではなく、1人の力で処理できるような石を使用していることから、そのような話が生まれたとも言われています。

城跡というイメージよりも砦のような形状をしており、「海賊のお宝の保管として利用されていた」という話や、人骨が発見されたことから「祭祀場に使われていたのではないか」という様々な憶測がされており、まだまだ未解明のミステリアスな建造物。

石塁には草木が絡み、人工的な建造物と自然とのコラボレーションが魅力的です。

長崎県五島市富江町岳山崎
0959-86-1111(五島市富江支所)

 

【取材・執筆】fumoto
【掲載先】五島の島たび