民泊を営むご夫婦と魚釣り体験
奈良尾港から車で20分ほどの所にある静かな港町「宿ノ浦」。
小さな港に連なる「やだい」と呼ばれる小屋の形をした筏は、アコヤ貝の養殖が盛んだった頃の名残だそうで、この集落を象徴する風情ある景色です。
ここで、釣り体験をさせてくれると聞き、「かずおばんの家」という屋号で民泊を営むご夫婦を訪ねました。明るくて優しいお母さんと、漁師堅気で真っ黒に日焼けしたお父さんが迎えてくれます。
すぐそばにある体験場所まで案内してもらい、陸と繋がる筏に固定してある小船に、ひょいと乗り込みます。ほぼ陸なので安全ですが、人の動きに合わせ微妙に揺れるので、さながら船釣り気分。
竿やリールの扱い方なども最初から丁寧に指導してくれます。餌を海中に拡散させて魚の群れを寄せ集めるサビキ釣りを行いました。サビキ釣りは、「サビキ」と呼ばれる擬似針で釣り上げるので、針に餌を付けたり、仕掛けを遠くに投げる必要がありません。餌カゴを水中へ沈めて、上下させると、サビキが踊って魚たちを集めます。
餌カゴに入れた餌も撒かれることになるので、集魚効果はバッチリ。魚が食いついた時の引っ張られる瞬間や、複数付いているサビキに、2匹、3匹と連なって釣り上がった瞬間は気分も上がり、なかなか止められなくなるかも。海水が澄んでいて、魚の群れや餌が海に広がる様子が鮮明に見えることも、楽しさを倍増させます。
またインストラクターである「かずおばん」のネイティブな五島弁が聞けるのも、この体験の隠れた魅力。体験料金には竿やリール、餌代も含まれているので、手ぶらでOK。釣った魚は、希望すれば持ち帰りも可能です。また、釣れるのはアジやサバなどの幼魚なので、触る体験もハードルが低く、初心者や小さいお子さんも楽しめます!
【主催・お申し込み先】新上五島町観光物産協会
【電話】0959-42-0964
【受付時間】8:30~17:00
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【取材・執筆・掲載】fully編集部
【掲載先】fullyGOTO2022秋号