BURNNY‘S(バーニーズ)
近藤 淳一(じゅんいち)さん 弥月(みつき)さん
奈良尾港から車で約30分、青方港からは約10分の距離にある浦桑地区にある、シューズ&アパレルセレクトショップ『BURNNY’S(バーニーズ)』。今回は、店主の淳一さんと奥様である弥月さんお二人のご紹介です。
お客様と共に、バーニーズ が作られていく
14年前、第一子出産の頃に弥月さんの実家がある新上五島町に移住。職探しで悩みながら、どうせならゼロから自分達で始めようと、バーニーズをオープン。最初はレディース靴の販売でした。というのも、2人は元々靴屋さんの従業員。同じショッピングモールの別店舗で働いていた頃に知り合いました。弥月さんは、仕入れから販売までをしていた経験もあり、それを活かしてのスタート。その後少しずつ商品の幅も広がり、店舗自体も、当初より広くなっていきました。
「靴を探しに来たお客さんから『この靴に合う服ってどんなの?』とか、『こんなテイストのものを探していて』とか、そんな声を聞くようになって。その声を形にするように、今ではフルコーディネートで仕入れもしています。そんな風に、頼って頂けること自体もとても嬉しいですし、仕入れの時にお店に来てくれる人たちの顔が浮かぶのも幸せだなと感じます。改めて思い返すと、この店の今は本当に地元のお客さんが作っている店だなと。」実際、お買い物目的でなくても、ちょっと話に来たり、相談に来てくれる方もいるそうで「世間話でも良いんです。持っている服を持ってきて、合う服を探しにきてもいい。本当にその人が欲しいもの、似合うものを見つけて欲しいので。」と、お客さんとの関係性も、間違いなくこのお店の素敵な雰囲気を形作るものだと感じます。
EMO TEE誕生!
そして昨年の夏から、EMOシリーズ をスタート。上五島の様々なエモい風景を、淳一さんがイラストに加工、弥月さんが文字入れをしてTシャツやスウェットの柄に。「元々絵を描くのが好きで、最初は風景画から始めました。そこから、『もっと人々の思い出に近い風景を載せたい』と思って。そう考えた時に、バスや船ってとても思い出が多いなと思ったんです。通学やお出かけなどの日常や、『行ってらっしゃい』『おかえりなさい』のシーンなど、その背景にはバスや船が欠かせないなと。」淳一さんはその思いの丈をお手紙に綴り、各社に伝えたところ、そのコンセプトや気持に共鳴してくださり、図柄として採用することができました。
夏はTシャツ、冬はスウェットパーカーやトレーナーを出し、島内外で大人気。「ちょうどコロナ禍で帰省できないお子さんやお孫さんに送られる方や、SNSで見つけて注文してくださったり。EMOシリーズは結構送りが多かったりもします。若い子たちが、EMOTEEを着てハッシュタグをつけてSNSに載せてくれたりもして、とても嬉しいです。」サイズに合わせて絵柄の大きさや位置をそれぞれ指定するほど、徹底したデザイン。アメカジ風で他にはない、ご当地アパレル商品です。
よきパートナー
そんなEMOシリーズを初め、淳一さんデザインのアパレルは他にもあり、東京の演劇集団風(カゼ)のグッズ制作なども手がけます。「オリジナルシリーズは、僕がこれやりたい!と企画を出して、弥月のOKが出ないと商品化できないのですが、パッション系の僕に対して、しっかり現実的に判断をしてくれるので有難いです。プレゼンするのは緊張しますけど・・・でもここでOK出たものは間違いないんで!」と笑う淳一さんに「やっぱり良いものを提供したいですから。でもやりたい事はできるだけやって欲しいから、私はその為のやりくりを頑張るだけ。」と弥月さん。仕事では意見が割れたり議論はするけれど、プライベートでは揉めることがないんですと話す二人は、お互いの長所や得意を活かしあっていて、よきパートナー。お店のSNSでは、そんな二人が息ぴったりに踊る様子などが見れるかも?!お店に来てくれるお客様に対してはもちろん、仕入れる商品一品一品にもとても丁寧な心配りをしているお二人。エピソードを聞くたびに、必ずお客さんを思う気持ちや感謝の心を感じるお二人の言葉に、迷いなく、「愛される店」と表現できる、浦桑になくてはならない場所、そしてお二人だなと感じました。
住所:〒857-4511 長崎県南松浦郡新上五島町浦桑郷1381 まるたかビル1ーD
電話:0959−54−2333
営業:AM11:00〜18:00(不定休)
SNS:https://www.instagram.com/burnnysburnnys/
ONLINESHOP:https://burnnysshop.thebase.in/
【取材・執筆・掲載】fully編集部
【掲載先】fullyGOT2023春号