日本の原風景が残る島として、「日本で最も美しい村 」に選ばれている小値賀島。
ミネラル豊富で肥沃な赤土と潮風が落花生栽培に適し、古くから栽培が盛んだったそう。小粒ですが、天日干しなど手作業で、丁寧に愛情をこめて栽培された、甘くて美味しい小値賀の落花生。ここではその落花生を使った「落花生加工体験」ができます。小値賀港ターミナルのおぢかアイランドツーリズムで受付と支払いを済ませたら、直接体験会場へ向かいます。実際に落花生の栽培から加工まで携わっている職員さんが、丁寧に指導してくれます。
玄関を入るとすぐに白衣と帽子を着用し加工場へ入りますが、そこで一通り中の見学と作業工程などの説明を受け、いよいよ体験スタート。まずは「炒り落花生」作り。
生の落花生を量ってボウルに入れ、割れたものや黒くなったものを選り分けます。
鉄鍋に塩と落花生を投入し、やや強火で手を止めることなく炒っていきます。
落花生に対し、何倍もの塩の量。大量の塩を使う理由は、実は塩味を付ける為ではないそうで、そのまま落花生だけ炒ってしまうとすぐに焦げてしまうのを防ぐ昔からのやり方だとのこと。
だんだん腕が疲れて来る頃、落花生の皮が少し剝け出しカサカサと音がし始めて、香ばしい香りが漂ってきたら炒り上がった証拠。
つまみ食いしたい気持ちを抑え、ザルにあげて冷ましている間に「落花生とうふ」作り。材料は落花生ペースト・水・葛粉とシンプルですが、落花生は油分が多く水に溶けにくいため混ぜ合わせるのが結構大変です。ザルで漉しながらゆっくりと混ぜたらそこに同量の水でよく溶かした葛粉を合わせ火にかけます。ゴムベラで手を止めず混ぜていると徐々に固まり始め、一気に重くなっていきますが、根気強く混ぜ続ければ「落花生とうふ」の完成です。自然の甘みとコクがある、おかずにもデザートにもなる一品。「炒り落花生」も袋詰めしラベルを貼ったら完成。自分で炒った落花生は格別です。
どちらもお持ち帰りができ、「炒り落花生」は日持ちがするのでお土産にも最適ですよ。
■通年(定休日:お盆・元旦) ■場所:小値賀町担い手公社(中学校前バス停、小値賀町農産物加工施設内)港から車で5分
現地集合・現地解散 ■営業時間:9:00~17:00 ■1グループ(4名様まで)5,500円 ※1組あたりの料金になります。4名家族でも同料金 ■体験時間:1時間30分 ■催行人数:1人~ ■申込期限:1週間前 ※当日でも対応可能な場合あり(要問合せ)■お申込み先:おぢかアイランドツーリズム協会 ℡0959-56-2646
体験取材ライター:泉井 美由紀