朝6時、いよいよお別れの時。生徒たちの朝ごはんは、船の中で食べるので、皆でお茶を飲みながら最後のひと時を過ごします。昨日連れて行ってもらった海がものすごく澄んで綺麗だったことや、地元、北海道と違って浜の砂が白くてびっくりしたことなど、話しに花が咲きました。家を出る時間が近づき、お父さんに言葉を掛けてもらいながら固く握手をします。
お母さんに作ってもらったお弁当を持ち、バスの待つ港へ向かいます。前日の朝、お父さんと散歩をした道です。各家庭からも生徒が集まり、それぞれが別れを惜しみながらバスの中へ。
お互いが大きく手を振るなか、日の出間近の薄暗い道をバスは動き出し、小さくなっていきました。福江港に全生徒が集合するとジェットフォイルに乗り込みます。
船着場では民泊家庭や関係者が大漁旗や横断幕を持ち、船が見えなくなるまで手を振り続けていました。
今回の修学旅行を通して、人と人との繋がりの大切さ、温かさ、また素敵な時間に出会えました。
【取材・執筆】fumoto
【掲載先】五島の島たび