fullyGOTO2022春号 表紙の顔 大見 純也さん
今回春号の表紙を飾ってくれたのは、大見 純也(おおみ じゅんや)さん 28 歳。昨年の3月に、五島福江島に移住し、現在、野々切町にある一軒貸しの宿「ののや」の支配人として、日々奮闘中です。身長 185センチ、細身で小顔の今どきのモデル体系。おまけにイケメン。穏やかな笑顔が魅力的な彼に、移住までの経緯や今現在の暮らし、今後のことなどをお聞きしました。
導かれて五島、福江島へ
大見さんは愛知県犬山市のご出身。大学を卒業し、地元で1年間社会人を経験した後、福岡で2年間サラリーマンをしていました。当時の仕事にやりがいを見出せなかったり、社風に馴染めないなどの理由から転職を考え始めた頃、企業ブランディングや、アウトドア事業を展開している会社のホームページに目が止まります。そういった分野に、兼ねてから興味のあった大見さんは自ら門を叩きます。「社長とお会いし、お話しさせていただく中で、この会社ならきっと自分を成長させてくれると直感しました。」最初の配属先が、離島にある宿の支配人という仕事だと分かった上で、大見さんは入社を決意します。
人生観を変えた海外での体験
大見さんは大学生時代に海外留学を経験しています。一年休学し、半年間バイトで費用を貯め、カナダで3ヶ月間語学学校に通いました。その後、もっと世界を見てみたいと、バックパッカーとしてアメリカ、ペルー、ボリビアを回ります。「それまでの人生は、自信を持って人に話せるエピソードが思いつかないくらい平凡でした。自分の意思で選択することがほとんどなく、人真似が多かったように思います。そんな僕にとって、海外での生活は大きすぎる貴重な体験でした。異国での自分の無力さと、それまで見て来た世界の小ささを痛感しました。その体験から、『失敗してもなんとかなる、やりたいことをやろう』と考えるようになりました。自ら選択し今の会社の門を叩いたのも、そして今こうして五島に居るのも、海外での経験が導いてくれたのだと実感しています。」
五島での暮らし
「移住して1年になりますが、とても住みやすい島だと感じています。移住してすぐは、とにかく五島を知りたくて暇さえあれば島内をドライブしたり散策をしていたんですが、地元の方と会話する中で、『ご飯食べていきな』とごちそうになったり、野菜をいただいたりすることも多く、移住当初から島の人の優しさを感じていました。またそこから、同業者や移住者間の交流にも繋がっているので、本当にありがたいと思っています。宿の仕事は、支配人という肩書きながら、予約管理から、掃除や準備まで全てを一人でこなすので正直大変です。でも利用してくれたお客様が、笑顔で帰って行かれる時は、この上なく嬉しいですし、やりがいを感じますね。
休みの日にはよく釣りに行っています。地元愛知では、車で2時間走っても全く釣れないこともしょっちゅうでしたが、ここではふらっと行けば釣れるので楽しいです。あと自宅の玄関前で星を見ながらお肉を焼いて食べるのも最高のひと時ですね。移住する前の生活環境では絶対にできないことでしたし、僕のようなアウトドア好きには五島は最高の遊び場だと思います。
非日常が味わえる自慢の宿「ののや」
大見さんが支配人を務める「ののや」は、3000坪の森の中に佇む一軒貸切の宿。少し高台にあるので、見下ろせば広大で美しい海が広がります。海を眺めながら焚き火やBBQが楽しめたり、夜になれば満点の星空を眺めることもできます。「おすすめポイントは、非日常の中でも住まうようにリラックスしていただける立地と空間です。ご家族と、ご友人と、大切な方と、是非『ののや』で素敵な時間をお楽しみください。五島にお住いの方と連泊いただける方は割引いたします。
僕自身、初めて満点の星空を見た時は言葉を失うくらい感動しました。この感動を多くの方に味わっていただきたいです。また、昨年月に、『キャンプについて語る会』というテーマでイベントを開催したのですが、参加者同士の交流にもなったと大変ご好評いただきました。今後もどなたでも気軽にご参加できるようなイベントを計画していきたいと思っていますので楽しみにしていてください。」
大見さんが日々を綴る「ののや」のインスタグラムには、宿の情報はもちろんのこと、島内の飲食店の情報や目に留まった風景などが、綺麗な写真とともに紹介されています。文章もシンプルで読みやすく、それでいて彼の人柄を映し出すような優しい雰囲気が伝わります。五島に来たことがある方もない方も、ぜひチェックしてみてくださいね。
【住 所】
〒853-0024
長崎県五島市野々切町1456
【電 話】
080-2190-5039
【ホームページ】
https://www.goto-nonoya.jp
【アクセス】
福江空港から車で約15分(7.2km)
福江港から車で約20分(8.5km)
【取材・執筆・掲載】fully編集部
【掲載先】fullyGOTO2022春号