7月12日(日)、福江武家屋敷通りふるさと館で、鹿革を使ったレザークラフトストラップ作り体験が行われました。講師は、玉之浦支所の野澤努さん。長崎にゆかりのあるシーボルトが、標本にするため手にしたと言われている「ニホンジカ」は、玉之浦に生息している鹿の種類と同じであることを説明し、鹿革の歴史をより身近に感じながら、レザークラフトに挑戦!
鹿革に穴を開け、電子ペンで文字やイラストを描き、留め具で止める作業は、大人から子供まで楽しむことができ、参加者の方は「革が柔らかく作りやすい」「とても簡単だった」と大満足の様子でした。
電子ペンを使った作業は初めてだという方も、名前入りや愛犬のイラストなど個性溢れた作品に仕上げており、ご家族へのプレゼントに持って帰ると話しておられました。「クラフト作り」は、玉ノ浦の古民家松ノ下で第3土曜日に体験できるので、ぜひ鹿革を使ったクラフトを体験してみてください。
野澤さんによると、高齢者の方が鹿革で赤ちゃんの「ファーストシューズ」を作り販売し、「生きがい」や「最後まで手を動かして人間であること」を感じてほしいと、高齢者から赤ちゃんへ繋ぐ「福祉のバトン」プロジェクトを進めようとしているとのことです。
シーボルトが見つけた一つの歴史が、大きな将来の生きる生きがいや希望になりますように。
【取材・執筆】fumoto
【掲載先】五島市役所|Facebook