宮原展望所から来た道を下り、右に入るとすぐに宮原公民館前と書いてあるバス停が見えてきます。
右手には宮原公民館と大きな文字で書いてある建物があり、その左奥にひっそりとたたずむ宮原教会堂。
民家風ですが、屋根には立派な十字架が掲げられています。宮原は大村藩から移住したキリシタンが潜伏した集落の一つで、復活後は1885年にペルー神父が巡回しミサを捧げ、当時の総代など十数人が洗礼を受けたと伝えられています。現在の教会堂は昭和45年に信徒たちが資金を出しあって改築され、今も大切に守られています。
周辺は掃除が行き届き、入口を流れる小川には、小さな川魚がたくさん泳いでいて、豊かな自然を感じることができます。中に入ると清潔感のある聖堂には生花が飾られ、優しい笑みを浮かべたマリア像が歓迎してくれているよう。小さいけれど、どこか温かさを感じる素敵な教会堂ですよ。
住所:〒853-0054 長崎県五島市戸岐町773-2
アクセス:福江港より車で20分
【取材・執筆】fumoto
【掲載先】五島の島たび